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2004_04
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CONTENTS

●ECOM/ JIPDEC 「ジョイントフォーラム2004」を開催

●JEITA 情報端末装置の世界/国内市場規模と予測調査

●NEC/NTIS NTIS、「NECトータルインテグレーションサービス株式会社」に社名変更

●NEC 「メインフレーム運用センター」を開設

●日立製作所 指をかざすだけで本人認証する指静脈認証技術を世界で初めて開発

●私たちがお役に立ちます―JECC営業スタッフ紹介

●コロコロ小話(21)質量にもクオークが関係
日立製作所 指をかざすだけで本人認証する指静脈認証技術を世界で初めて開発

 

金融機関の窓口向け個人認証用に搭載

指静脈認証装置日立製作所はこのほど、指をかざすだけで本人認証する開放型の指静脈認証技術の開発に、世界で初めて成功した。指静脈認証技術は、指に光を透過させて生体内部情報である静脈パターンを観察する、日立が開発した耐偽造性に強いバイオメトリクス(生体認証技術)である。

今回、同社は、静脈パターンの観察法に独自の工夫を加え、指の腹側をかざせば、瞬時に本人認証を行う開放型構造を実現した。顧客が指をかざすだけで簡単に個人認証ができるため、金融機関などの窓口での本人確認に適している。同社は、この技術を活用したソリューションとして、2004年10月に金融機関向け認証装置および関連サービスを提供する予定である。

近年、企業や自治体などで、個人データ、機密に対する管理意識が高まり、これにともなって指紋、虹彩、声、顔、静脈など「個人固有の特徴」を用いるバイオメトリクスが、偽造や盗難、紛失、不正譲渡の危険が少ない、より確度の高い個人認証手段として認知されている。

同社が開発した指静脈認証技術は、高い耐偽造性、非接触性などの特長に加え、高度な認証精度と認証速度が実証されている。指静脈認証技術は、近赤外光を指に照射し、その透過光から得られる指の静脈パターン画像と、予め登録した画像を照合する方法である。

同社は、従来のドアの入退室管理用に開発した指の差込型に対し、今回、新たに金融機関などの窓口向けに、開放型指静脈認証技術を開発した。

同社は今年10月に、金融機関向け本人認証ソリューションとして、同技術を搭載した「営業店窓口用指静脈認証装置」を発売する予定である。また、今後ATM用の装置も発売するとともに、生体認証のSIサービスやコンサルテーションも行う予定である。

同社が開発した開放型指静脈認証技術のポイントと特長は、次の通りである。

  1. 開放型構造を実現する側面入射型の光学方式
    指静脈認証では、一般的に指の背面方向から光を当て、透過する光を測定して静脈パターンを観察する。これに対し、開放型のシステムを実現するため、光源を指の側面に配置して、真横から光を指の内部に入射する方式を考案した。これは、指の中で散乱した光のうち、指の腹面から透過した光を集光し、静脈パターン画像を得る全く新しい光学方式である。これにより、認証する指の上方が開放された、開放型の指静脈認証を実現した。

  2. 高精度な静脈パターンを得るイメージング技術
    側面入射型の透過光による光学方式では、光が入射される指の側面部は明るく、中心部は暗めになるため、このままでは指静脈パターンの抽出に適した画像にならない。この課題を解決するため、同社は、指の両側の光量の比率を時間的に変化させながら、複数の画像を取り込み、それらの画像を用いることで明るさムラの少ない画像を合成する、新しいイメージング技術を開発した。